TOEFL550の壁を超えた受験記

TOEFL
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こんにちは、ミケです。

今回は、大学2年でTOEFLITP550を取得した僕の受験体験記です。
TOEFL勉強法と使用参考書を紹介します。

その受験対策の勉強を、

の3セクションに分けて解説していきます。このページでは、各セクションの詳しい解説に入る前に、問題形式やスコアの目安、買っておくべき参考書を紹介します。

このページを一読してから各セクションの解説記事を読むことで、より勉強しやすくなるので、このページを最初に読んでください

①TOEFLってどんな試験?

概要ーTOEFLの概要

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)とは、ETSが作成している英語力を測るテストで、世界中で実施されています。そのスコアは、アメリカやカナダ、ヨーロッパなどの大学で、母国語が英語でない志願者の英語力を測る指標として活用されています。TOEICは、東アジアを出たら全く役に立たない指標ですが、TOEFLは世界中で認められています。

TOEFLには、TOEFLiBT・TOEFLITP・TOEFLPBTの3種類がありますが、この記事ではTOEFLITP(以下TOEFL)を対象としています。TOEFLは、TOEFLPBTの問題を再利用しているので、スコアには高い相関があります。そのため、交換留学の語学要件としてTOEFLが課されている場合も多いです。

TOEFLはいつ使われる?

TOEICは大学受験や就活・転職で活用されていますよね。

TOEFLはどのような場面で使われるかと言うと、

1. クラス分けテスト(25%)
2. 留学希望者の選抜試験(18%)
3 英語力の測定(15%)

CIEE『TOEFLテストITPサマリーブック』

多くの大学入学時に「英語講義のクラス分けテスト」としてTOEFLが使われています。アカデミックなTOEFLは、留学先大学での授業についていけるかを測る指標にぴったりなので、大学の留学者選抜にもよく使われています。これを読んでいる方も、上記の目的に当てはまっているのではないでしょうか。

それでは、次にTOEFLの問題形式について見ていきます。

問題ー問題形式

 

Section1:

Listening Comprehensinon

Section2:

Structure and Written Expression

Section3:

Reading Comprehension

パートABCAB
問題数30812152550
解答時間35min25min55min
満点686867

 では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

TOEFLでは、メモの書き込み(ノートテイキング)が可能になりました。放送やリーディングの内容を忘れないようにメモを取ることができるようになったので、必要に応じてメモを取っていきましょう。解き方は各セクションの記事で解説しています。

Section1:Listening Comprehension

テストはリスニングから始まります。リスニングは、日本人にとって難易度が高いセクションです。対策をしていないと全く聞き取れない可能性があります

聞き取れない原因は、「英語の聞き取りに慣れていない」から。

高校までの英語ではリスニングが意識されてこなかったため、聞き取れないのはある意味仕方ありません。

問題演習を地道に繰り返していくことで、安定してTOEFLスコアが上昇します。

PartA

パートAでは、2人の話し手の短い会話が流れます。それぞれの会話の後に、質問が一度だけ流れてきます。その質問を聞いて、問題冊子にある4つの選択肢からふさわしいものを1つを選択します。

PartB

パートBでは、比較的長めの会話が流れます。それぞれの会話の後に、質問が一度だけ流れてきます。その質問を聞いて、問題冊子にある4つの選択肢からふさわしいものを1つを選択します。

PartC

パートCでは、短めの会話が流れます。それぞれの会話の後に、質問が一度だけ流れてきます。その質問を聞いて、問題冊子にある4つの選択肢からふさわしいものを1つを選択します。

リスニングの勉強法や解き方のコツ、具体的な問題を知りたい方は、TOEFLで高得点を目指そう~リスニング攻略~を参考にしてください。

Section2:Structure and Written Expression

リスニングが終わると、一度解答やめの合図があります。
再度はじめの合図があると、次は文法問題です。文法問題では、高校レベルの英文法が問われます。

TOEFLでは、制限時間外でのセクション移動ができないことを注意してください。

PartA:Structure

パートAは15問あります。不完全な文を完成させるため、問題冊子にある4つの選択肢からふさわしいものを1つを選択します。

PartB:Writing Expression

パートBは25問あります。4つの下線が引かれた単語または語句があり、正しい文にするために直すべき箇所を1つ選択します。

文法セクションの勉強法や解き方のコツ、具体的な問題を知りたい方は、TOEFLで高得点を目指そう~文法攻略~を参考にしてください。

Section3:Reading Comprehension

最後にリーディングセクションです。問題冊子に書かれた文章を読み、それぞれ4つの選択肢の中からふさわしいものを1つ選択します。必ず文章で述べられていること、もしくは文章で示唆されていることを根拠に答えます。

試験時間55分で5つの大問があるので、大問1つを10分以内に解き、残りの5分間を見直しに当てるように解きましょう。

リーディングセクションの勉強法や解き方のコツ、具体的な問題を知りたい方は、TOEFLで高得点を目指そう~リーディング攻略~を参考にしてください。

点数ースコアとスコア換算

TOEICやTOEFLIBTなど、他の試験のスコアと比較できるスコア換算表がこちらです。日本でTOEFL試験を運営しているCIEEが算出した、信憑性のあるデータです。

iBTとITP・PBTのスコアを比較用対照表

Internet-based Test (iBT)Paper-based Test(PBT&ITP)
111 – 120640 – 677
100 – 110600 – 637
90 – 99577 – 597
79 – 89550 – 573
71 – 78527 – 547
61 – 70500 – 523
51 – 60467 – 497
41 – 50437 – 463
30 – 40397 – 433

TOEFLのスコアは、各セクションの正解数から素点を求めて計算されます。
問題演習時、以下の換算表を利用するとITPの目安スコアを知ることができます

模試演習の採点用スコア表

正解数Section1 換算点Section2 換算点Section3 換算点
48~5064-68 65-67
45~4761-63 61-63
42~4458-60 58-60
39~4155-57 56-58
36~3853-5563-6854-56
33~3551-5359-6153-54
30~3250-5156-5851-52
27~2948-4953-5549-51
24~2647-4850-5248-49
21~2345-4648-4945-47
18~2043-4445-4743-45
15~1741-4242-4439-42
12~1437-4039-4232-37
9~1133-3534-3831
6~831-323131
0~5313131

引用:『TOEFLITP公式テスト問題』

正解数から各セクションの素点を求め、3つのセクションの素点を合計し、10倍して3で割ったものが合計スコアです。

=(S1の正解数+S2の正解数+S3の正解数)*10/3

たとえば、上記表より換算点が「S1が40点、S2が61点、S3が58点」の人だと、

=(40+61+58)*10/3

よって、530点が目安スコアになります(ここでは上限スコアを目安スコアと考えています)。

TOEFL対策をスタートする前に現在の実力を測るために、公式問題集の模試を本番同様の形で解き、スコアを計算することを強くお勧めします。(現状スコアによって、すべき勉強法が変わるためです)

日本語版の公式問題集は、現在これ1冊のみです。TOEFL対策をするなら、必ずこの公式問題集を買っておきましょう。

問題正答率からTOEFLスコアを確認したい方は、以下のETSのレポートを参照ください。(英語)

https://www.ets.org/s/toefl_itp/pdf/toefl-itp-test-score-data-2014.pdf

僕のTOEFLスコア

僕は、大学入学時に全員強制で受けさせられたものが、ちょうど500点でした。そこから勉強し、大学2年生で受けたときに550点(リスニング57点・グラマー53点・リーディング55点)を取得しました。

②TOEFLの試験対策

頻出英単語を覚える

TOEFLに出てくる英単語を覚えることが第一です。TOEFLの英単語は、アカデミックな英単語が多いので、英単語を覚えないと、肝心のところが全く読めない・聞き取れない現象に陥ります。

どの語学試験でも、単語を覚えていることは基礎を固めるための基礎です。ほとんどの言語は、単語と文法で構成されているので、どの言語を学習するときであっても単語と文法はまず学ぶべき事項です。

僕の使っていた英単語帳はこれ。

この英単語帳をやらないで受験している日本人はいないに等しい。TOEFL英単語はこの一冊を完璧にしましょう。

といっても、目標スコアによっては全てのランクをこなす必要はありません。僕はランク2までしかやっていませんが、550点を取得することができました。

付属されている「分野別英単語リスト」は、TOEFL単語を分野別で辞書のように使うことができるので勉強が捗りますね。これを読むと、TOEFLに出てくるアカデミックな内容の背景知識が英語で分かります。

模試を解いて自分のスコアを知る

まずは一度、自分のレベルを知るために、模試を解いたり受験したりしてスコアを導出しましょう。
自分で模試を解いて目安スコアを導出するときは、上の換算表を参考にしてくださいね。

僕の場合は、大学入学時に全員強制で受けさせられたので、模試ではなく本番を受けました。

先程も触れましたが、レベルチェックにはやはり公式問題が一番良いです。

各パートの対策をはじめる

TOEFLでは、得意パートを伸ばすよりも苦手パートを減らすほうが簡単にスコアアップできます
なので、本番や模試で自分の苦手なセクションを克服していきます。
効率的な勉強法や解き方を理解することで、着実に点数を上げていくことができます

各セクションの勉強法は、以下のページで解説しています。必要な参考書を買ったら、さっそく勉強法をチェックして効率の良いTOEFL対策をしましょう。

リスニング(Section1): https://mikesan-blog.com/?p=219
文法(Section2): https://mikesan-blog.com/?p=228
リーディング(Section3): https://mikesan-blog.com/?p=233

僕がお勧めする参考書は、

全員買うべき2冊

TOEFL英単語帳

TOEFL公式問題集

各セクション対策

セクション1(リスニング)が苦手な方は

セクション2(文法)が苦手な方は

セクション3(リーディング)が苦手な方は

問題演習を繰り返す

あとは、問題量をこなすことで苦手をなくして得意を伸ばします。上記で紹介した参考書でスコアの上がる勉強法を理解し、解き方とテクニックを学んだら、あとは実際にそれを使えるようにしましょう。問題にたくさん触れていくと、知らない単語や理解できていなかった文法に出会うでしょう。出てきたら覚えるという気持ちで勉強してください。これがTOEFL対策で心が折れずにスコアアップするポイントです。

僕が使った問題集をまとめておきます。












ミケ

利用した問題集の中でも、特にオススメしたい参考書を各セクションの記事で紹介しています!

③受験を終えて

TOEFLITP550点を取得して、留学に行く予定だった僕ですが、その翌年に旧帝大に編入することになりました。取得したTOEFLスコアを使うことは結局なかったのですが、TOEFL対策を通して英語力はかなり上がったと感じています。

今回は、僕がTOEFLITPを500点から550点に伸ばした勉強法と使用参考書を紹介してきました。

最後まで読んでくれたあなたがTOEFL受験の先にあるものに辿り着けることを願っています。