こんにちは、ミケです。
TOEICの対策をしながら、「英語が聞き取れない」「英単語が覚えられない」と悩んでいる方も多いと思います。
リーディングで速く正確に読めない・リスニングが聞き取れない原因のひとつは、英単語の覚え方です。
語彙力を上げることで、スコアがひとレベル上がります。語彙が増えると、英語がより聞き取れ、より速く読むことができます。これにより、問題を最後まで解けたり、聞き逃しが減ったり
そこで今回の「TOEIC英単語暗記法」では、TOEICに頻出の英単語を、点数が上がる覚え方とともに紹介していきます。
英語に自身がない方からTOEICで高得点を取るための学習法を知りたい方まで、基礎編と応用編に分けて丁寧に解説していますので、ご安心ください。
1.よくないTOEIC単語の暗記例
単語を覚えた気になっているが覚えていない
上で説明した単語暗記の基本を知っていることと被っているところもあるのですが、英単語を覚えた気でいるだけの人が割といます。
TOEIC超頻出単語quotation「見積書」を、quotation=ミツモリショ と暗記しただけでは覚えれていません。英単語=日本語訳=イメージの段階で、はじめて、TOEICのリスニングで流れてきてもサッと理解できたり、リーディング長文の中に書いてあってもスラスラと読み進めることができるようになります。
TOEICレベルにあった単語の勉強をしていない
これはTOEICに限ったことではないのですが、英語学習において高いレベルを目指したいからいきなり身の丈を超えた単語を覚えようとすることは遠回りです。
TOEIC600レベルの英単語帳には、日常レベルの英単語が多くあるのに対し、TOEIC900レベルの英単語帳には、ビジネスレベルの英単語が多く収録されています。
TOEIC600レベルの問題にビジネスライクな単語は出てきませんが、TOEIC900レベルの問題に日常レベルの英単語は当然のようにでてきます。
自分の現状のレベルにあった単語帳を使うことで、
・単語を勉強したいのに単語の難易度が高すぎて続けられない
・単語を頑張って勉強したのに問題に出てこない
・難易度の高い単語を覚えても、難易度の低い単語が分からなければ結局は解答できない
といった残念な結果を防げます。
2.単語暗記の基本
- 単語と意味を確認する
- 単語をイメージしながら発音する
- 単語の使われ方を文単位で確認する
- 戦略的に繰り返す
⓪単語帳を用意する
まずはTOEIC用の英単語帳を用意しましょう。下記の3冊がおすすめです。
TOEIC L&R TEST でる単特急 金のフレーズ 改訂版 出る単特急金のフレーズ [ TEX加藤 ]
TOEIC受験者でこれを知らない人はいないくらい人気の単語帳です。
単語が目標スコア別に並んでおり、1レベルずつ覚えていくことができます。
600点レベルー助走の400語 730点レベルー加速の300語 860点レベルー飛躍の200語 990点レベルー頂点の100語 |
全体単語数も1000語と、そう多くない点も始めやすいですね。
迷ったらこの本「金フレ」が確実です。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス [ TEX加藤 ]
こちらは「金フレ」の第二形態「金セン」です。
金センは、TOEICに出てくるような英文の中の英単語を覚えるタイプの英単語帳です。
英単語だけでなく、英文リスニングや英文読解も同時に鍛えたい方におすすめ。
金フレ・金センは両方持っておいても良い教材です。価格も安いし、持ち運びもしやすい大きさです。スコアアップのためには買っておきましょう。
TOEIC L&R TEST 英単語 スピードマスター
英語初心者の方はスピードマスターから始めると、より覚えやすいです。
スピードマスター上級ではない方のスピードマスターである点を注意して購入してください。
初心者の方がいきなり上級単語帳を始めることはおすすめできません。適当なものを下に貼っておきますので、こちらからどうぞ。
スタディサプリTOEIC TEPPAN英単語
英単語帳としての機能だけでなく、リスニング対策・リーディング対策・模試演習・テクニックと解説動画など、TOEICスコアアップに不可欠なものがスタディサプリTOEICひとつで対策できます。
TEPPAN英単語では、目標スコア別の英単語暗記ができ、単語クイズで間違えた問題は自動でまとめてくれます。そのため、とても簡単に英単語を覚えることができるようになっています。僕自身、スタディサプリを使って学習し、3ヵ月で500点台から950点越えをしたので効果抜群のアプリであることは確かです。
参考記事:スタディサプリでTOEICが350点以上アップした使い方と活用法
2.TOEIC英単語暗記メソッド
①単語と意味を確認する
第一に発音記号&英語と日本語の意味を確認します。
このプロセスでのポイントは英語の発音も同時にチェックすることです。
音を聞いて単語をイメージできないと、リスニングパートで、どんどん頭の中でハテナが溜まっていき、結果的に聞き取れない状態に陥ってしまうためです。以下の2つがポイント!
①CDがある教材を用いる
②発音記号を理解する
参考記事:【実は簡単】発音記号の読み方と発音方法
②単語をイメージしながら発音する
次に、英単語とイメージを一致させます。
わかりやすく説明します。
appleと聞くと「林檎」という日本語ではなく「赤い果物🍎」をイメージしますよね。
これは、英単語=イメージになっている良い状態です。
イメージが再生できると、脳内で日本語変換をせずに理解できるため、情報処理速度が早くなります。つまり、放送される英文が早くて理解がおいつかない!というよくある悩みを解決できます。
この状態にもっていくには、英単語帳を日々めくっている中で、単語をイメージしながら発音することで、英単語=発音=イメージが達成できます。
③単語の使われ方を文単位で確認する
最後に、文単位での用法を確認します。
文単位での用法を確認するメリットは、単語をイメージしやすくなる点と、Part5で似た日本語の意味の選択肢(語彙問題)に強くなる点があります。
例
Overlook「ーを見逃す」という単語で説明します。Part5の文法っぽい問題を作って説明します。解いてみてください。
Having overslept, I ( ) the train bound for Takasaki. (寝坊してしまったので、私は高崎行きの電車を見逃した)
a. found
b. missed
c. overlooked
d. slept
正解はbです。overlook=見逃す(英単語=日本語訳)で覚えてしまうと、ニュアンスの異なった場面で不自然なワードチョイスをしてしまいます。
miss=失うで覚えていた場合も、電車を失う…?と、なってしまいます。
We will overlook your conduct this time. (私たちは、今回だけあなたの行いを見逃してあげるよ)
という例文からイメージで単語を覚えれば、例題にoverlookが当てはまらないことがわかりやすいのではないでしょうか。
【OVER+LOOK=ーを超えて+見る=ーを見逃す】のように、知らない単語を予想できるようになり、英単語をラクに覚えられる「語源と接頭辞・接尾辞で覚える英単語」もオススメです。
④戦略的に繰り返す
英単語を確認するプロセス(1~3番)ができたら、パッと英単語とイメージが結びつくまで繰り返します。
根気で英単語を覚えろ!覚えられないならひたすら英単語を書け!
(手が疲れたけど覚えられてないよ)
学校あるあるの「間違った英単語暗記法」です。
今回、1つだけ紹介したいのがエビングハウスの忘却曲線です。
これまで英単語帳をやってきたけど単語が覚えきれないって経験がありませんか?
ありますよね、でも安心してください。それは頭や記憶が悪いのではなくやり方に問題があるからです。
広い範囲を一度に覚えようとしても、一定期間触れられない単語は忘れるように脳はできています。適切なスパンで(こまめに)復習することで、記憶定着度が上がって単語力も上がります。
一度目で完璧に覚えようとしても時間がかかり、回転率も下がり、結局は十分な復習ができない負のスパイラルになります。
何回も繰り返すからそのうち覚えられるだろう感覚で、覚えられなくても次へいく意識をもって反復しましょう。
暗記計画例
新しい単語(単語番号1~100)を就寝前にチェックしたとします。
ワンポイント。寝る前は暗記が捗ると証明されているよ
2日目の朝に1-100を軽く復習します。
次に、4日目を1-100を軽く復習します(このあたりから見覚えのある単語の認識くらいにはなるはず)。
7日目朝に、1-100を復習します(わりと覚えれてることに驚くかも?)。
7日目夜に101-150をチェックします。
8日目朝に101-150を復習します。
・・・
14日目 1-150を復習します(1週間経つと、1-100のいくつかを忘れています、完全に忘れる前に必ず復習しましょう)。
・・・
このように忘却曲線に沿った暗記を実践することでいずれ、復習しなくても英単語を覚えている長期記憶の状態にもっていくことができます。
3.TOEIC英単語暗記法[応用編]
一定のレベルまでは単語帳もしくはTEPPAN英単語を使おう
いきなり問題集に手をつけても、高校で勉強しないようなビジネス英単語が出てくるTOEICでは単語の壁にぶつかります。なので、TOEIC用の単語を覚えてしまってから問題を解くことで二度手間になることを防げます。
問題集を単語帳にしよう
単語帳やTEPPAN英単語である程度の単語量を身につけたら、問題集に取り掛かります。
問題集を一度通して解いた後、答え合わせのタイミングでわからなかった単語を解答・解説に付箋を使って書き出す暗記法を紹介します。
この問題集を解いたときに単語が分からなかった単語を、付箋に書き出して貼る。付箋に書き出すのは英単語と問題番号だけ。そして問題集の中に、分からなかった英単語と日本語にマーカーでラインを引く。
解答冊子に付箋を貼って間違えた単語を書いた付箋を並べ続けると、超高回転で単語に触れることができます。
イメージが思い出せない単語があれば、付箋のページを開いて問題番号のところをチェックするだけ。文章の中にマーカーが引いてあるから、例文として、単語が使われる状況までイメージできます。
注意点としては、問題冊子に書き込んでしまうと次に使うときに使いづらくなるので必ず解答冊子に貼りましょう。
まとめ
単語を覚えるには、単語(発音・英単語・日本語)とイメージを結びつけることが大切です。単語を確実に覚えるため、今回紹介した英単語暗記メソッドに沿って学習を進めてましょう。
単語暗記法として解説していますが、先行研究なども調査しつつ英単語学習を続ける僕の経験を踏まえた上での意見です。英単語はこうやって覚えろとしているのではなく、TOEICスコアがすぐ簡単に上がった実体験を共有できればと思い、紹介しています。
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