この記事は、2016年5月からの新形式に対応しています!
こんにちは、TOEIC955点保持者のミケ(@mikenopad)です。
今回で3つ目の【Part別勉強方法】では、僕が3か月で955点を取ったときの勉強方法と、パート別の特徴やポイントを解説していこうと思います。
TOEICでは、パートごとの対策をすることが非常に大切です。それぞれ問題形式が大きく異なるので、パート別に勉強をすることで点数を上げることができます。
今回は、リスニングセクション満点の僕が、リスニングセクションPart3を徹底解説していきます。
Part3の問題と特徴
問題
Part3では、どのような問題が出るかを簡単にまとめておきます。
Part3(会話問題)
問題形式:2人~3人の会話と、会話に関する質問が流れる。問題冊子にある4つの選択肢から正答を1つ選択する
問題数:39問
難易度:やや高
リスニングセクションの中では、3番目に点数を上げやすいセクションです。
Part3を何回も解いていると、解答用紙に書いてある選択肢を読んだだけで放送を推測できるようになります。
「慣れ」さえすれば、簡単に解けるってこと
では、本番の形式を知ってもらうため、ETSによる公式サンプルをひとつ引用します。
Directions : You will hear some conversations between two or more people. You will be asked to answer three questions about what the speakers say in each conversation. Select the best response to each question and mark the letter (A), (B), (C), or (D) on your answer sheet. The conversations will not be printed in your test book and will be spoken only one time.
No. 32 Why is the woman calling?
(A) To cancel an order
(B) To complain about a product
(C) To redeem a gift card
(D) To renew a warranty
No. 33 What does the man ask the woman about?
(A) A model name
(B) A brand of coffee
(C) A catalog number
(D) A date of purchase
No. 34 What does the man offer to do?
(A) Provide a discount
(B) Send a free sample
(C) Extend a warranty
(D) Issue a refund
ETSTOEICより画像と音声を引用
答えは、32-B 33-D 34-Aです。このような形式の問題が、39問出題されます。終盤には、図表を用いた問題も出題されます。
パート3の特徴と注意点
音声案内を絶対に聞く
会話が始まる前の音声案内
Question 59 through 61; refer to the following conversation with three speakers.
訳:問題番号59~61;3人の話し手の会話によるものです。
会話が始まる前に、話し手の人数が案内されます。ここを聞き取って、2人の会話だと勘違いしないようにしましょう。話し手の数が明示されない場合は、2人の話し手による会話です。
Part3にはテンプレがある
Part3の放送は、いくつかのテンプレートに沿って放送されます。
これを知っておくことで、スムーズに問題が解けるどころか、設問を読むだけで話が想像できてしまいます。 多くの場合、この型で会話が進んでいき、この型のまま出題されます。
- 導入:場面背景がわかる発言
- 問題提起・要求:起きている問題についての会話
- 提案:解決策
- 結末:会話後の行動の示唆
図表問題は半分だけ読めばいい
図表を読み込むのは時間がかかってしまいます。実は、読むのは半分だけでいいのです。
例を挙げて見ていきましょう。
No. 43 Look at the graphic. What size screen will the man order?
(A) 11 inches
(B) 13 inches
(C) 15 inches
(D) 17 inches
ETSTOEICより画像と問題を引用
図表問題では必ず図表に絡めた問題が最低1問出題されます。図表を先読みすることはマストです。図表を全て読み込む必要はなく、半分だけ読み込めばいいのです。この例であれば、43番の問題の選択肢がinch=サイズになっていますよね。会話を聞くときに注意すべきはサイズ(図の左側)ではなく、サイズに対応した価格(図の右側)なのです。価格がヒントとして流れてくるので、その価格で買えるサイズを選択肢で選びます。
解き方とテクニック
聴かない
聴かないで、聞きましょう。1文1文聴いていたら、音声のスピードに追いつけなくなります。文章を塊(かたまり)で聞いてください。聞いてさえいれば、何を言っていたかは覚えられる程度の長さです。
先読みした設問を覚えておき、該当範囲が流れてきたらその時点でマークシートにレ点チェックをして、次の設問の手を動かします。これによって、聞き逃しがなくなります。
音声で、設問が読まれるときには、次の問題の先読みをしている状況にもっていきましょう。
考え込んでも、聞き取れていなければ悩んでもしょうがないです。
ペースが乱れて次の問題の準備ができなくなることが最悪なので、分からなくても切り替えることが大切です。
これを繰り返します。
先読み
初心者で設問を先読みするほどの余裕がない方は、次の会話問題の質問だけでも確認しておくといいです。そうすれば、次の会話の理解度が変わってきます。
これが、今すぐ・誰でもできる解くコツです。また、Part3開始前に放送される問題説明は聞かず、質問をチェックしておきましょう。余裕のある方は選択肢も軽く目を通しておくといいですね。というのも問題説明は毎回同じなので、スコアアップに最重要である先読みに使うことが重要です。
消去法
選択肢の中には、どう考えても会話成り立ってないものが含まれています。Part3では選択肢を一つ消すだけで、1/3の確率で正解を選べます。まれに、どれも微妙な応答であることがあるので、そんなときも消去法が有効です。
会話の場面をイメージする
TOEICでは、問題文の頭に必ず状況の分かる発言をしてくれます。
Who(誰):客と店員?
Where(どこ):レストラン?
WhoとWhereを先読みと文頭で確認し、会話の場面をイメージするといいです。
上記以外にも、職場での上司と部下の会話や、会社での取引先との電話などがあります。
スコアを上げるための勉強法
⓪準備物
・Part3の問題集もしくは・スタディサプリ模試
・メモ用のノート
公式問題集は本番に限りなく近く、質の高い問題集なのですが、問題量が少ないデメリットがあります。
スタディサプリENGLISHでは、高品質な模試が20回分以上収録されています(公式問題集10冊分)。僕はこれをほぼすべて解くことで、リスニング満点を取れました。
メモ用のノートは、スタディサプリで間違えた問題を集めて「誤答ノート」を作るときに使用します。ノートの作り方もこの記事の下で書いているので、まずはそちらを参照してください。
参考記事:スタディサプリの使い方と活用法
①頻出の英単語を覚える
英単語を聞いてすぐにイメージできる状態にしておかなければ、 即応性を求められるTOEICでは 高得点をとれません。基礎的な英単語を覚えていない状態で、いくら問題を解いても効率よくスコアは上がらないので必ず頻出単語は覚えましょう。
TOEIC英単語の覚え方については、TOEIC英単語の暗記法の記事を参照してください。
Part3では、文法・英単語・理解力の3つを磨いていくことで点数が上がっていきます。
覚えるべき英単語は、スコア別おすすめ勉強法で解説しているので割愛します。
②問題を解く
本番に近い環境で問題を解いていきます。
具体的には、時間を計る・スピーカーで聞く・聞き直さないこと。
③演習するときに注意すべきこと
間違える問題傾向を確認する
問題を解いた後には、放送された文章の解答を読みながら、分解して 自分の間違えた問題の傾向を把握 しましょう。 そして、その間違えたところの文法解説動画を見てください。
テンプレートを叩き込む
先程、テンプレートに沿って会話が進んでいくとお伝えしました。問題集で、実際にそのテンプレートに沿って話が展開されていることを確認してください。
④ディクテーション
ディクテーションとは、音声を書きとることです。これをすることで、音を正確に聞きとれるようになります。
特に日本の受験英語はネイティブの発音とかなり違うので、耳で英語を学ぶ必要があります。
ディクテーションで一番おすすめなのはスタディサプリです。 難易度が比較的低く、 キーボードで穴埋めができるため、手も疲れません。
解いた問題を全てディクテーションするのは、しんどすぎると思うので、気分でディクテーションを取り入れてみてください。Part3は長文なので、間違えすぎた問題だけでOKです。とても労力がかかるだけあってかなり効果があります。ディクテーションまではやる気力がない時にはシャドーイングがおすすめ。
⑤シャドーイング
シャドーイングとは、音声を真似して追いかけることです。要は、聞きながら上書きで喋ること。シャドーイングでは、ネイティブスピーカーの会話スピードに合わせて、英文を理解しながら英語を話すので、リーディングスピードの向上にも繋がります。
真似するときのポイント
- まずは先に英文を読んでおいて、聞いて英文が理解できるレベルにしておく
- 推測すらできない単語は調べる
- 英単語のスペルと発音を一致させる
- イントネーションとアクセントを大げさに真似してみる
- 音が重なるところ、繋がるところに注目する
- 最後は、音声なしで自分ひとりで音声のように話す
Prat3,4では文章が長いので、毎回ディクテーション・シャドーイングをやるのは苦痛です。僕でもやりたくない。基本的に、Part1,2を使ってやりましょう。すべての問題でシャドーイングをする必要はありませんが、気が向いたらやってみてください。TOEICスコアアップだけでなく、外国人と会話するときもちょっとは伝わる英語を喋れるようになれます。
⑥解きなおし
最後に解きなおして、正解できることを確認します。解きなおすのは間違えた問題だけで大丈夫です。もっと解きなおしたい方は、不安だった問題を演習中にチェックして、その問題と間違えた問題を解きなおします。
スタディサプリENGLISHでのTOEIC対策がおすすめ
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まとめ
Part3は会話問題です。会話ということもあり、難しい内容はあまりありません。
取れない原因としては「スピードについていけない」「そもそも語彙を知らない」「音を聞き取れない」の3種類かなと思います。
テンプレートに沿った問題ばかりなので、問題数をこなしていると質問文を読んだだけで「状況と会話内容とオチが推測できる」ようになります。ある程度の文法知識と語彙力がないと、単語をところどころ拾い上げる運ゲーになってしまいます。
まずは、最低限の文法と単語力はつけましょう。文法解説や英単語学習はスタディサプリがおすすめです。
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