TOEIC|パート1攻略【勉強法と解き方】

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この記事は、2016年5月からの新形式に対応しています!

こんにちは、TOEIC955点保持者のミケ(@mikenopad)です。

今回から始まる【Part別勉強方法】では、僕が3か月で955点を取ったときの勉強方法と、パート別の特徴やポイントを解説していこうと思います。

TOEICでは、パートごとの対策をすることが非常に大切です。それぞれ問題形式が大きく異なるので、パート別に勉強をすることで点数を上げることができます

今回は、リスニングセクション満点の僕が、リスニングセクションPart1を徹底解説していきます。

Part1の問題と特徴

問題

Part1では、どのような問題が出るかを簡単にまとめておきます。

Part1(写真描写問題)
問題形式:1枚の写真について4つの短い説明文が放送され、最も正しい選択肢を1つ選ぶ。
問題数:6問
難易度:簡単

たった6問しかなく、比較的簡単な問題ばかりです。ここで多くの問題を正解して良いスタートを切りたいところです。

本番の形式を理解してもらうため、ETSによる公式サンプルをひとつ引用します。

ETSTOEICより画像と音声を引用

このような形式の問題が、6問出題されます。

パート1の特徴

Part1は、人物が出てくる写真と、景色だけの写真に大別されます。
下記の例①は人物、例②は景色の問題です。

①男の人が庭で機械を操作している写真を想像してください。

誰が?(Who)

ー男の人(A man)

何をしている?(What)

ー機械を操作している(is operating a machine)

どこで?(Where)

ー庭で(in a garden)

誰と?(With)

ー該当なし

どのように?(How)

-該当なし

これらの事前情報を読み取っておくことで、選択肢に A man is operating a machine in a garden. と同じニュアンスの選択肢が流れてきたら瞬時に正解だと判断できるわけです。

問題を通して理解するため、以下の例題を1問解いてみましょう。選択肢表示の代わりに、本番では選択肢が流れます。

② Look at the picture on your screen.

ミケ

写真を確認しましたか?問題の選択肢を見る前に、チェックすべきポイントを一緒に押さえていきましょう。

誰が?(Who)

ー目立った人物はいない→モノが主語になりそうだと予想

何がある?(What)

ーたくさんのフルーツ (A lot of fruits)

どこで?(Where)

ー果物が売られている→スーパーか八百屋?(in the supermarket/store)

誰と?(With)

ー該当なし

どうなってる?(How)

ー山積みにして売られている (are stacked/sold)

パート1では、3W1H+1W (Who,What,Where,How,With)を忘れないでください。5WのWhich(どれ)とWhen(いつ)は、これらをメインに問題を作るのが困難なので、パート1では出題されにくいです。

ここまで先読みができれば、あとは選択肢を聞き取って正解を選ぶだけです。
これは引っかけ問題ですので、何が引っかけかも一緒に考えてみてください。

放送される選択肢
A. Fruits are piled up to the ceiling.
B. Some oranges are sold out.
C. Various kinds of fruits are on display.
D. A man is playing the flute in the supermarket.

ミケ

答えと引っかけポイントを予想できたら下に進んでください。

選択肢の日本語訳は、
A. Fruits are piled up to the ceiling.(果物が天井まで積まれている)
B. Oranges are sold out. (オレンジは売り切れている)
C. Various kinds of fruits are on display. (たくさんの種類の果物が陳列されている)
D. A man is playing the flute in the supermarket. (男性はスーパーの中でフルートを吹いている)

答えはCです。

Aは、up to the ceiling(天井まで)の箇所が不適。be piled up (積まれている)はPart1最重要語句のひとつ。
Bは、orangesとsoldという誰でも知っている単語を並べて、超初心者にBを選ばせるための選択肢です。
Cが正解。on display(陳列されている)を理解できれば解けるであろう問題。
Dは、似た音という種類の引っかけです。fruitsとfluteは少し似ているので、雰囲気で引っかからないように。

Dは”playing”が意味不明だったから選ばなかったぜ?

ミケ

その調子です。Cで正解を見つけたら、次の写真の先読みをしてもいいですね。Dだけが流れる間にパート3,4の図表を読み込む時間はほとんどありません。

解き方とテクニック

先読み

まず、試験開始の合図がされたら、真っ先にPart1にある写真の先読みをします。
1問目が始まるまでの時間に、例題や問題説明がありますが一切聞きません。

これが、今すぐ・誰でもできる解くコツです。放送される問題説明は聞かず、必ず写真をチェックしておきましょう。というのも問題説明は毎回同じなので、スコアアップに最重要である先読みに使うことが重要です。

目立つものに注目する

では、具体的に写真の何をチェックすればいいかを説明します。

写真に目を通して、写真で目立つ人物の特徴・動作・背景などを事前に考えておきます(英語で考えられるとBETTER)

チェックポイントまとめ

人物の写真

  1. Who:目立った人物の特徴(性別・服装)
  2. What:何がある?(メインのモノ)
  3. Where:写真の撮られた場所&モノの位置関係
  4. How:どのように?(状態)
  5. With:何のそばに?(共通点と相違点)

景色の写真

  1. Who:モノが主語になりそうだと予想
  2. What:何をしている?(動作)
  3. Where:写真の撮られた場所&登場人物の位置関係
  4. How:どのように?(ジェスチャー等あれば)
  5. With:誰といる?(共通点と相違点)

スコアを上げるための勉強法

⓪準備物

・Part1の問題集もしくは・スタディサプリ模試
・メモ用のノート

公式問題集は本番に限りなく近く、質の高い問題集なのですが、問題量が少ないデメリットがあります。

スタディサプリENGLISHでは、高品質な模試が20回分以上収録されています(公式問題集10冊分)。僕はこれをほぼすべて解くことで、リスニング満点を取れました。この記事の下で、スタディサプリについて書いているので、まずはそちらを参照してください

①動詞の形を学ぶ

中学レベルの文法ですが、中学レベルができていれば基本的に問題ありません。
不安な方は、中学もしくは高校の文法書を読み返してください。似た音に引っかからないのと同時に、「似た意味」にも注意が必要です。文法に絡めて「似た意味」で引っ掛けてきます。 Part1で重要な文法事項は以下の2点です。

受動態

現在進行形

②頻出の英単語を覚える

英単語を聞いてすぐにイメージできる状態にしておかなければ、 即応性を求められるTOEICでは 高得点をとれません。基礎的な英単語を覚えていない状態で、いくら問題を解いても効率よくスコアは上がらないので必ず頻出単語は覚えましょう。

Part1で特に重要なのは、例題のような「似た音」に引っかからないことです。
英単語を覚えるときには、音声を聞いて発音も意識しましょう。

覚えるべき英単語は、スコア別おすすめ勉強法で解説しているので割愛します。

②問題を解く

本番に近い環境で問題を解いていきます。
具体的には、時間を計る・スピーカーで聞く・聞き直さないこと。

③答え合わせ

問題傾向を確認する

問題を解いた後には、解答を読みながら、自分の間違えた問題の傾向を把握 しましょう。
日頃から問題演習をする中で、「こういった動作や背景が狙われる」を確認しておくと、先読みで無意識に引っ掛けポイントを把握できるようになります。

正解だと思った選択肢が不安なときは、無理にPart3,4の先読みをせず、残りの選択肢も聞いて大丈夫です。問題に慣れてある程度解けるようになってからステップアップしましょう。

④ディクテーション

ディクテーションとは、音声を書きとることです。これをすることで、音を正確に聞きとれるようになります。
特に日本の受験英語はネイティブの発音とかなり違うので、耳で英語を学ぶ必要があります。
ディクテーションで一番おすすめなのはスタディサプリです。 難易度が比較的低く、 キーボードで穴埋めができるため、手も疲れません。

Part1の問題は短い文章なので、ディクテーションが最適です。
一度に全て書き取ろうと思わず、聞こえたフレーズを書き足していきます。

解いた問題を全てディクテーションするのはしんどすぎるので、気分でディクテーションを取り入れてみてください。必ずやらないといけないわけではありませんが、労力がかかるだけあってかなり効果があります。ディクテーションまではやる気力がない時にはシャドーイングがおすすめ。

⑤シャドーイング

シャドーイングとは、音声を真似して追いかけることです。要は、聞きながら上書きで喋ること。シャドーイングでは、ネイティブスピーカーの会話スピードに合わせて、英文を理解しながら英語を話すので、リーディングスピードの向上にも繋がります。

真似するときのポイント

  • まずは先に英文を読んでおいて、聞いて英文が理解できるレベルにしておく
  • 推測すらできない単語は調べる
  • 英単語のスペルと発音を一致させる
  • イントネーションとアクセントを大げさに真似してみる
  • 音が重なるところ、繋がるところに注目する
  • 最後は、音声なしで自分ひとりで音声のように話す

Prat3,4では、文章が長すぎてディクテーション・シャドーイングをやるのは苦痛です。僕でもやりたくない。でも、Part1,2は文章(会話)が短いのでやりやすいです。すべての問題でシャドーイングをする必要はありませんが、気が向いたらやってみてください。TOEICスコアアップだけでなく、外国人と会話するときもちょっとは伝わる英語を喋れるようになれます。

⑥解きなおし

最後に解きなおして、正解できることを確認します。解きなおすのは間違えた問題だけで大丈夫です。もっと解きなおしたい方は、不安だった問題を演習中にチェックして、その問題と間違えた問題を解きなおします。

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・目標スコア別の英単語帳&単語テスト
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・カンタンにできるディクテーションとシャドーイング
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まとめ

Part1は、問題数も少なく簡単なものばかりなので、対策に時間をかける必要はありません。他のパート対策をする中で、英語力が上がってPart1の正答率が上がることも多いです。「ウォーミングアップをしたいとき」「ディクテーション・シャドーイングをやりたいとき」にPart1を解きましょう。

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