経済学の勉強法とオススメ参考書10選

大学編入
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こんにちは。
某旧帝大の経済学部の編入試験に合格しました、ミケです。

専門知識ゼロの状態からたった半年間の独学で、編入を目指していた僕は、
「編入するには、どんな対策をどれだけすればいいんだろう?」
と、編入学試験に関する情報の少なさに悩んでいました。

そんな僕と同じような環境にいる編入受験生や、編入に興味をもったあなたに向けて、実際にやっていた勉強法や使用参考書を紹介しようと思います。

編入試験で専門科目「経済学」が出題されるらしい。でも、どうやって勉強したらいいの?

経済学の対策をするのに、テキストは何を使えばいいの?どれが大学編入で出題されやすい問題?

こんな悩みをもつあなたに向けて、

今回は、「経済学の勉強法とオススメする参考書」を紹介していきます。

大学編入は【英語】が最重要!まずはTOEIC・TOEFLの対策を!

専門分野の学力を磨くことも大事ですが、大学編入試験で合格するには、TOEICスコアが大きな鍵になります。

基準となるTOEICスコアがなければ受験することすら認められないため、「大学が求めるスコア」を取らなくてはいけません。

出願資格以外にも、英語試験の得点としてTOEICなど外部試験を用いる大学もかなり増えていて、そのような大学ではTOEICで高得点を取ることが合格を近づけてくれます。

TOEICスコアを早めに取っておくと、専門科目の対策に集中することができるので、最初にやるべきことはTOEIC対策で間違いありません。

3ヶ月590点から955点にスコアアップをした経験を元に、具体的な対策法を「3ヵ月でTOEIC500台から950越えを獲得した話」で公開しています。

関連記事:カテゴリー【TOEIC】
関連記事:TOEIC|スコア別おすすめ参考書ベスト5【目標スコア600】

大学編入の経済学ー試験内容と範囲は?

大学編入試験の経済学は、「マクロ経済学」と「ミクロ経済学」の2つの場合がほとんどです。

これは多くの大学で1年次に、教養科目に加えて学び始める専門科目がマクロ経済学とミクロ経済学であるためです。

そもそも何が違うの?と思う方もいるでしょうから、簡単に説明します。

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マクロ=とても大きい ミクロ=とても小さい

・・・簡単すぎましたが、なんとなくイメージできたかと思います。

マクロ経済学(Macroeconomics)は、経済全体をみて、経済を豊かにする理論を学びます。財政政策、景気循環、経済成長率などがマクロ経済学にあたります。

一方のミクロ経済学(Microecnomics)は、経済の一部である家計や企業をみて、限られた状況で最も望ましい行動を学びます。モノの値段が決まる原理や、適切な生産量の決まり方などがミクロ経済学にあたります。

どちらを先にやるかは興味を持った方からで大丈夫ですが、僕の場合はミクロの方が身近に感じて勉強しやすかったですね。

大学編入の経済学ー勉強法と重要ポイント

では、経済学はどのように勉強したらよいのか?と思うことでしょう。

経済学の勉強で意識すべきことは、この3つです。

  • 必要な用語を覚え、理論(コンセプト)を理解する
  • 図を活用して説明できるようにする
  • 計算できるようにする

必要な用語を覚え、経済学の理論を理解する

経済学の論述では、説明力のある解答をつくるために、適当な用語を使って論を組み立てる必要があります。

たとえば参考書を読んで、「Aが増加したからBは減少する」とあれば、①Aが増加するとBが減少する理由②この理論から何が分かるかを理解しなくてはいけません。つまり大枠を覚え、詳細を理解することで、よく構成された論述を展開できるようになります。

図を活用して説明できるようにする

この論述に、図を加えることで伝わりやすい文章が仕上がります。参考書で図を用いて説明されているところでは、その図の書き方を知ることが必要で、図を用いて説明せよと出題されることも多いため、図を描けるようにすることも大事です。 

計算をできるようにする

3つ目が、計算です。経済学の試験では、経済数学で計算問題が出題されるなど数学知識が求められることも多々あります。ここについて説明は不要かと思いますが、計算ができなければ計算問題は解けません。

中学の数学で白旗を上げて、数学の偏差値が30台だった僕でもなんとかなったので、数学が苦手でも心配しなくても大丈夫かと思います。下で紹介している参考書にある巻末付録などで勉強すれば十分です。

ただし、経済数学が受験科目にある大阪大学経済学部東北大学経済学部を受験しようとしている方は、さらに対策しておくべきです。

大学編入の経済学ーおすすめ参考書

経済学部への編入受験者の使っているテキストの種類は、そう多くありません。
高難易度の内容が基本的に出題されないため、数少ない入門書の中で分かりやすい本がよく用いられるのです。

その中でも僕は、経済学は最低限の知識で済ませて他で取ろうと心がけていたので、難易度の高い参考書は使用していません

以下では、第3年次編入で問われやすい難易度の、よく用いられるオススメ参考書・オススメ度・オススメ理由を紹介していきます。

参考書をたくさん読むだけでは、効果のある試験対策にはなりません。多くの参考書に手を出すのではなく、手を出した本を読み込むことで理解を深めていきましょう。

  1.0   星1:オススメ度低
  5.0   星5:オススメ度高

マクロ経済学の勉強法とオススメ参考書5選

1. 新・らくらくマクロ経済学入門/茂木喜久雄  4.0

マクロ経済学の基礎中の基礎の内容が、カラー図表で見やすく、簡単なことばで分かりやすく説明されています。

僕はマクロ経済学についての知識がゼロだったので、この本でマクロ経済学の要点を把握しました。基礎知識を得るためには最適な一冊です。経済学が重視されていない大学であれば、これ一冊と問題演習で戦えるようにはなります。

やる上で大事なのが、「よく分からないところも多いけど、読み返したときには分かるよね」と思ってサクサク進めることです。細かいことはあとあと理解を深めていけばよいので、まずは一度読み終えてください。

2周目では、より細かく図や理論を理解しましょう。初めて読んだときより格段と理解できているはずです。2周目を終えて、練習問題が解けるレベルになったら次の参考書に進みます。

2. 速習!マクロ経済学/石川秀樹 3.5

マクロ経済学の基礎中の基礎の内容が、とても簡単に説明されています。
YouTubeで石川秀樹先生の解説授業を聞きながら、読み進められるので理解がしやすいです。

らくらく同様に入門書なので、経済学が重視される大学をこの本だけで戦うのは厳しいですが、基礎知識を得るためには最適な一冊です。

らくらくシリーズもしくは速習シリーズはほぼ同難易度なので、どちらか1冊でOKです。

ミケ

ちなみに僕はらくらくシリーズを使って学習しながら、分からない範囲だけ石川先生の解説動画で学習しました!

3. マンキューマクロ経済学I入門編/N・グレゴリー・マンキュー 5.0

マクロ経済学といえばマンキュー。マンキューマクロ経済学の入門編(もちろん日本語版)です。ですが、入門編といっても決して簡単ではないので、入門書を読んでから取り組むようにしてください。

特に京都大学の編入試験では、マンキューマクロをやっていないと正解できない問題まで出題されたので、京大経済受験者は必須ですね。

マンキューマクロ経済学II応用編では、具体的かつ難易度の高い内容が入っています。無理に応用編に手を出すのではなく、まずは入門編を使って基礎を固めることをお勧めします。

4. 入門マクロ経済学 第5版/中谷厳 2.0

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不要と感じたので僕自身はやっていないのですが、編入受験者で使っている方が多いので紹介しておきます。初学者向きではないながらも、わかりやすくするために国内事例も取り入れられています。経済学の論述問題で、具体例を要求されたときに役立ちそうです。

らくらくなどの入門書→中谷マクロ→マンキューマクロの順で進めると、マンキューマクロの理解が早まるので、余裕がある方はこの本を挟んでもいいのかなと思います。

5. Principle of Macroeconomics 2.0

これも基礎的な内容を実例・カラー図表を用いてわかりやすく説明しています。経済学系の英語試験問題が課される大学を受験する方にオススメです。

最大のメリットは、経済学を英語で勉強するので、経済学特有の記号や言い回しに慣れることができます。

1冊で15000円くらいすることが多い専門分野の洋書ですが、こちらはアマプラで無料で読むことができるのでありがたいですね。
TOEICやTOEFLなど英語外部試験を提出するタイプの大学を受験する場合は不要です。

ミクロ経済学の勉強法とオススメ参考書5選

0. 大学4年間の経済学が10時間でザッと学べる本/井堀利宏 1.0

教養程度に経済学を学びたい人にしか向かない本なのでお勧めしません。
よく書店で見る本なので、つい買ってしまいがちなので注意しましょう(経験談)
解説もなく入門書未満の内容なので編入志望者には必要なし。
迷わず星1、買わなくていいです。

1. 新・らくらくミクロ経済学入門/茂木喜久雄 3.0

マクロ経済学の使用参考書で紹介した、大人気らくらくシリーズのミクロ版です。ミクロ経済学は、とっつきやすく理解も進みやすいので、この本は読まずに中級レベルからスタートしてもいいと思います。使う場合は、らくらくマクロと同じような使い方をすればOKです。

2. ミクロ経済学/芦屋政浩 5.0

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芦屋ミクロは、基礎レベルから発展レベルまでの内容を章分けした構成になっています。
基礎→基礎復習→中級→基礎・中級復習→発展→全体を復習の流れで学習しました。

内容も難しすぎず、難解なことばも使われていないので、とても読みやすく理解しやすいです。
その上で、面白さを兼ね備えていて、今まで読んだ経済学の本で一番のお気に入りの本です。

ただし、基礎レベルを理解せずに中級レベルに進むと、わからないことばかりになります。発展レベルも中級レベルの理解を前提に話が展開されるため、レベルごとに勉強することを強くお勧めしたいです。

筆者は神戸大学の芦屋教授なので、神戸大学経済学部を受験する方は必見です。

芦屋ミクロ・倉澤ミクロ・神取ミクロは同難易度(初学者向き)の参考書なので、好みで選ぶか、志望校で選んでOK。

3. 入門価格理論/倉澤資成 3.0

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ミクロ経済学分野の価格理論が平易に説明され、練習問題が多くついている初学者向けの本です。
具体例も添えられており、市場原理を理解するためのミクロ経済学を知る一冊になるでしょう。

良い点は、練習問題の解説がとても丁寧にされている点です。残念な点は、全体を通して多少の読みにくさがある点。

筆者は横浜国立大学の倉澤教授なので、横国経済を受験する方におすすめ

4. ミクロ経済学の力/神取道宏 4.5

価格理論とゲーム理論が詳しくカバーされています。
ゲーム理論を研究している筆者だけあって、ゲーム理論の章が多めになっています。近年話題になっているゲーム理論がわかりやすくかつ詳しく説明されています。

ページ頭から順番に読み進めることで、一つずつ理解できるような親切な構成な点からもお勧めです。

同レベルの3冊の中で一番はじめやすく読みやすい参考書であるメリットの反面、とても分厚く500ページ以上あるのがネックです。

5. Principle of Microeconomics 2.0

これも基礎的な内容を実例・カラー図表を用いてわかりやすく説明しています。経済学系の英語試験問題が課される大学を受験する方にオススメです。

最大のメリットは、経済学を英語で勉強するので、経済学特有の記号や言い回しに慣れることができます。

1冊で15000円くらいすることも多い専門分野の洋書ですが、こちらはアマプラで無料で読むことができるのでありがたいですね。
TOEICやTOEFLなど英語外部試験を提出するタイプの大学を受験する場合は不要です。

大学編入のテキストは、記事を最後まで読んでから買おう!

勉強法と重要ポイントは分かったし、使いたい参考書も見つかった!テキストをすぐに買って、はやく勉強をはじめよう!」と意気込んでいるかもしれませんが、あと少しだけ読み進めてください。

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ミケ

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1000円の節約を数回するだけで、読みたい参考書をより多く買えたり受験前日にいいホテルに泊まれたり夜行バスのかわりに新幹線を使えたりしますね。

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大学編入の経済学|覚えておくべきはコレ!

一通り参考書を読んだあと過去問で傾向を確認し、出題傾向を確認すると2周目に特に必要なところに気を配れます。参考書を一度読んでから過去問を確認することで、経済学の全体図が見えるようになり、各大学の特徴がわかるようになります。そして、それを意識しつつ再読するとかなり理解度が違いますし、演習問題もより解けます。

以上の参考書を使って、経済学の勉強をしました。志望大学に出題されるレベルの参考書の付属問題が解けるようになったら、過去問をメインに学習しましょう。似た傾向のある他大学の過去問を解くのもお勧めです。

冒頭でもお話した通り、難易度の高いものに無理して挑戦せず、基礎を固めて合格しています。合格に近づくため、自分が最大の評価を取れる戦略を立ててみて、自分に合ったやり方を見つけてください。